今年の全国新酒鑑評会は記念すべき第100回目。今年も全国から製造技術研究会に参加の酒造関係者で会場は長蛇の列でした。
開始予定時間の20分前に案内されて会場へ。今年も東北地方の出品酒が成績優秀で、秋田、宮城、山形、福島のお酒を確かめたいという人でいっぱいでした。
主催者の配慮で、東北地方が2列ずつと、京都や兵庫なども入賞率が高く2列になっていました。それでも、山形と福島の列は大渋滞で、実際にぼくらも1時間以上待ちました。きき酒をする順番を間違えて後手に回ると、きき酒するお酒がなくなってしまうこともあって、東北の列では本当に数点お酒がなくなっていました。長野県も含め、その他の列は残念ながら1列だけで、絶えず待ちができている状況ではなかったです。
今年の全体的な感想はというと、きれいできき疲れしないお酒が入賞していたように感じました。香りは相変わらず高めの傾向ですが、味わいはそれぞれで、きれいな酸を伴ってしっかりとした味わいの出品酒もあれば、軽快で舌触りの心地よいタイプもあって、とにかく受賞酒のほとんどは香味のバランスが良かったです。ウチのお酒は、キリッとした輪郭があって、しっかりとした味わいが感じられるタイプで東北などのお酒とは一味違った印象です。
正直な話、金賞を受賞して会に参加するのと残念な結果で参加するのとは気分的にも大いに違います。おかげさまで、金賞を受賞することが出来てホッとしています。これからも一人でも多くの人に喜んでいただけるお酒造りに精を出します。受賞に際し、温かいお言葉をたくさんの方からいただきました。本当にありがとうございました。
(関澤 結城)