日中の気温も少しずつ上がってきて、寒さも心なしか和らいできたのかなと思っていたら、急にマイナス10度超えの冷え込みで、体調管理が難しい季節です。三寒四温とはよく言ったもので、昔の人は自然と向き合って生きていたのが本当にわかります。
さて、出品大吟醸の上槽もそろそろ終わりとなり、大信州では蔵開きのシーズンを迎えることになります。
今年の開催は、3月11日の日曜日です。日本中の誰もが忘れもしないあの東日本大震災の日です。甑が揚がる頃に蔵開きをおこないたいと考えていたためこの時期になりましたが、ぼくらも復興を願うひとつの団体として、世の中が少しでも明るくなるような何かをしたいという思いで、この3月11日におこなうことにしました。
開場は午前10時30分からで、午後3時30分までお楽しみいただけます。清水範子さんによる琴の生演奏や蔵人が心を込めて案内する蔵見学、新酒の試飲や大吟醸の酒粕を使ったお料理など、お酒の香りに包まれて楽しくお過ごしください。
アクセスは、JR飯山線信濃浅野駅下車徒歩3分です。お車でご来場の際は係員が駐車場を案内いたします。ただし、お車を運転される方は試飲をご遠慮ください。
当日は、「豊野蔵 朝しぼり」という限定のお酒を、地元の酒販店さん3人と共に朝早くから瓶詰めします。今年も、すごくパワフルで、香りしっかり、旨み十分の純米吟醸を目指して仕込んでいます。残念ながら蔵での販売はありませんが、豊野地区限定の5店舗のみですので、蔵開きにお越しいただいてから少し足を延ばしていただけるとお買い求めいただけます。
当日は蔵人一同心を込めてお迎えいたします。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
(関澤 結城)